2024年06月 定例会 代表質問
那覇市議会 2024年06月 定例会での上原仙子の代表質問の内容です。詳しくは那覇市議会議事録をご覧下さい。
皆様こんにちは、上原仙子です。引き続き代表質問を行います。
1.水資源有効利用について。
梅雨に入り、深刻な水不足は何とか解消されましたが、今後も節水を呼びかけ、水資源の有効利用を促進していくべきであります。那覇市のホームページには、水資源有効利用のメリットを列挙しており、その中に干ばつ・断水への備えとありますが、本市の取組が効果を及ぼしたのか、以下伺います。
(1)上下水道局の取組の中で効果をもたらしたものと今後の課題について。
(2)再生水は県の処理施設から供給されているが、本市での取組状況を伺う。
(3)雨水の再利用をどのように進めているのか。
(4)本市所有の井戸水の利用方針を策定すべきではないか。
(5)本市では、建築物を建築しようとする者に対し、雨水また湧水の有効利用、下水処理水・排水処理水の再利用、水を使用する機器で節水効果が大であると認められるものの使用などの節水対策を記載した水資源有効利用・節水計画書を市長に対し提出することを義務づけているが、その目的を伺います。
2.中城御殿跡地整備事業について。
今年2月に事業推進のための補助金交付決定を受けましたが、当初の方針どおり那覇市が国宝尚家関係資料を所有者公開、管理運営すべきであります。見解を伺います。
3.子ども会について。
(1)地域活動における子ども会の役割とその意義について見解を伺います。
(2)那覇市子ども会育成連絡協議会と本市の関わり及びその取組について本市の見解を伺います。
以上、再質問、要望等は質問席にて行います。
知念覚市長。
上原仙子の代表質問、私のほうからは大きな1番の(3)についてお答えいたします。
沖縄県内では、昨年の秋以降少雨傾向が続き、約30年ぶりの給水制限が検討されるほど深刻な水不足となりました。また、報道によりますと能登半島では1月に発生した地震の影響で、いまだに水道や下水道などのライフラインが復旧していない地域があると伺っております。
島嶼県である沖縄県においては、万が一大規模な災害が発生し、水道などのインフラが壊滅的な被害を受けてしまうと、復旧や他県からの応援給水には時間がかかります。
本市といたしましても、改めて水資源の確保は重要課題であると認識したところであり、現在実施している水資源の適正利用を促しながら、雨水や井戸水、湧水を含めた総合的な水資源の活用など、災害時の備えとしての環境整備に全庁的に取り組んでまいります。
金城達也上下水道部長。
代表質問の1水資源有効利用についての(1)(2)についてお答えいたします。
上下水道局では、今回の水事情の悪化に伴う節水広報といたしまして、上下水道局や水道施設に横断幕、また本庁及び3支所へ懸垂幕の設置、那覇市及び局ホームページやなは市民の友への掲載、大口事業者や自治会への協力依頼などの取組を行ってまいりました。
なお、日頃からの取組としましては、年2回発行の局広報誌なはの水及び局ホームページでの記事掲載がございます。
毎年6月の水道週間では、水を大切に使いましょうののぼりや懸垂幕を設置し、毎年6月第1日曜日に実施しています水道週間イベントを通じて、水の大切さをお知らせしております。また市内小中学生を対象とした水道ポスターコンクールは、水道に対して親しみを持っていただきたいと思いを込めて実施しております。
さらに、24時間365日水道施設を監視している上水道監視室やみずの資料館といった局施設への団体見学受入れ時や上下水道モニター委員へも限りある水資源の大切さをお伝えしております。
今後の課題といたしましては、イベント周知などの広報をより充実させる必要があると考えております。みずの資料館につきましては、一部故障している箇所もございますので、修繕や展示方法を工夫するなど、より分かりやすい施設となるよう検討してまいります。
限りある水資源でございますので、今後も引き続き、水の大切さについて市民の皆様へお伝えしてまいりたいと思います。
次に、(2)についてお答えします。
再生水につきましては、渇水対策及び循環型社会に寄与する目的で、トイレ洗浄用水及び樹木への散水用水として沖縄県と共同で実施しております。
那覇市内で供給している施設は、那覇新都心地区、久茂地地区及び那覇空港地区において、令和5年度実績で69施設となっております。
儀間規予子環境部長。
代表質問の1番目(4)(5)について順次お答えいたします。
まず(4)、現在各課で管理する市有地に既存する井戸の利用については、市としての利用方針は定めておりませんが、災害時に水資源を活用することは重要であり、市の所有する井戸の管理方法等を統一することも大切なことであると考えております。
まずは、市で所有する井戸等を含め、市内全体の井戸水や湧水等の現状を把握した上で、今後どのように管理・活用していくのか、関係部局と情報を交換し、調整していきたいと思います。
続きまして(5)についてお答えいたします。
本市では、水資源の有効利用・節水等を進めることを目的に、那覇市水資源有効利用推進要綱を定めております。
その中で、建築申請の際に、雨水または湧水の有効利用、下水処理水・排水処理水の再利用、節水機器の使用等の節水対策を記載した水資源有効利用・節水計画書の提出を求めています。
計画書の提出により、市民や事業者に水資源の有効利用と節水について適切な措置を講じるよう促し、節水意識の高揚と地下水の涵養に関する知識の普及啓発などを目的としております。
加治屋理華市民文化部長。
代表質問の2番目、中城御殿跡地整備事業についてお答えいたします。
本事業は、沖縄県が事業主体である中城御殿跡地整備において、跡地内の一部に、本市が所有する国宝・琉球国王尚家関係資料を常設展示・収蔵することを目的に展示・収蔵施設を整備するものでございます。
本市といたしましては、国宝の展示・収蔵について、本補助金の趣旨に沿った整備、管理運営体制となるよう沖縄県をはじめとする関係機関と協議を重ねながら取り組んでおります。
また、本展示・収蔵施設の整備においては、内閣府の沖縄振興特定事業推進費市町村補助金を活用しており、令和6年2月に交付決定を受け、事業を進めているところでございます。
国宝文化財の所轄庁である文化庁からは、中城御殿内での国宝・琉球国王尚家関係資料の展示・収蔵に向け適切な管理体制を構築できるよう、環境整備の手法等について、専門的知見から助言をいただいております。
今後も文化庁や内閣府と調整を図りながら、引き続き整備主体である沖縄県や関係機関との協議を鋭意進めてまいります。
稲福喜久二教育委員会生涯学習部長。
代表質問の3.子ども会について(1)(2)に順次お答えいたします。
子ども会は、地域を基盤とした異年齢の子どもたちを対象とした集団で、様々な活動を通して、健全な仲間づくりや、地域社会のルール、マナーを学び、社会性や協調性、責任感を育み、地域とのつながりを深める場となっております。
この子どもたちの活動を通して、地域の指導者・育成者である大人が関わり、連携することで、ひいては地域コミュニティの絆が深まるものと認識しております。
次に、那覇市子ども会育成連絡協議会との関わりについては、運営を支援するための補助金を交付するほか、本市主催の旗頭フェスタや子どもフェスタ、久留米市少年の翼交流会などでも活動しております。
また、自主活動としてはジュニアリーダーの育成や指導者の研修に取り組むなど、人材育成を行っており、子ども会は地域活動等において重要な役割を果たす社会教育団体であると認識しております。
上原仙子議員。
それでは初めに、3の子ども会についてから再質問をいたします。
今御答弁いただいたように、子ども会、そしてこの子ども会を育成する市子連は、子どもたちの健全育成のみならず、子どもの居場所づくり、あるいは地域のまちづくりにおいても大事な役割を担っているといえます。しかし、現在、少ない補助金と、そして賛同会員の協力、ボランティアの協力で何とか運営をしているという厳しい状況にあると伺っております。
先ほど述べた観点からも、教育委員会だけではなく、関連する市民文化部のまちづくり協働推進課やこども政策課等との連携を図り、補助金の増額などの支援の拡充をぜひ図っていただきたいと要望いたしますが、見解を伺います。
稲福喜久二教育委員会生涯学習部長。
お答えいたします。
那覇市子ども会育成連絡協議会への支援につきましては、当該団体との意見交換等を踏まえ、関係部局と調整してまいりたいと考えております。
上原仙子議員。
ぜひ、市子連の活動状況を見ていただき、その意義を御理解いただきまして、この支援の幅が広がることを切に願います。どうぞよろしくお願いいたします。
それでは1の水資源有効利用についてから(2)に関連して再質問いたします。
令和5年度の実績では69施設で再生水を供給しているとのことでした。ホテルやマンション、大型店舗等、まだまだ新しい建物の建設が見込めますが、再生水の利用促進に向けた今後の取組について伺います。
金城達也上下水道部長。
お答えします。
現在の再生水の状況といたしましては、日当たり1,350立方メートルの計画水量に対して、日当たり1,333立方メートルの供給量と上限に近づいております。
本市としましても、再生水は大切なものであると考えておりますので、再生水処理施設及び送水施設の増設などにつきまして、施設管理者である沖縄県に働きかけてまいりたいと思っております。
上原仙子議員。
本市では供給可能な水量を目いっぱい利用しているということがよく分かりました。県への対応を含め、利用促進に向け、これからも頑張ってください。
順番を変えまして、次に(5)について、地下水の涵養に関連して再質問いたします。
新たな開発行為や建物の建設によって地下水の水脈が断ち切られてしまったのか、隣接する井戸がかれてしまったり、逆に地下水が路上に流れ出て環境を悪化させたりといった事態が市内でも散見されます。その現状の把握と対策について伺います。
儀間規予子環境部長。
お答えいたします。
既存の水脈の維持等に関する対応策については、特に定めてはおりませんが、場所によっては工事の影響により地下水の流れが変わる可能性があることは認識しております。
本市の定めた要綱にある水資源の有効利用を進める観点から、工事における水脈への影響等どのような形で減らしていけるのか関係部局と調整してまいりたいと思います。
上原仙子議員。
続きまして(4)の再質問をいたします。
過去に那覇市内の井戸水や湧水等の調査を行っていますが、その結果は現在どのように活用されているのでしょうか。
儀間規予子環境部長。
本市では、平成24年度から25年度にかけて、那覇市内の井戸や湧水について状況把握のため調査を行っております。当時の調査により、水が確認され公開可能な井戸または湧水について約110地点については、那覇市のホームページにある、なはマップにて掲載しております。また、その中の16地点については、水量があり水質も良好で、災害時等に飲料以外のトイレ等の生活用水として利用できる可能性があると把握しております。
上原仙子議員。
なはマップへの掲載と、そして一部の井戸については利用できる可能性があると把握しているというところでとどまっているのかなというふうに受け止めました。その先どうしていくのかを検討していく必要があるのではないでしょうか。
次に、民間所有の井戸水に対しては、災害時に供給することを条件とした、いわゆる防災井戸の整備を検討するべきと考えます。見解を伺います。
島袋久枝総務部長。
お答えいたします。
防災の観点から、災害時の井戸の利用については、水が手に入らない状況が発生した場合、非常に有効な手段であると認識しています。
そのため、使用することが可能な衛生的な条件が整った井戸を使用することは、市民の生活を支えることに資するため、今後、井戸の利活用に関する課題などについて、先進自治体の導入事例などを調査研究してまいりたいと考えております。
上原仙子議員。
ありがとうございます。ぜひよろしくお願いいたします。
ここまで水資源の有効利用について質問を重ねてきましたが、最後に水資源の有効利用を図る上で、施策の推進、目標値等を定めた計画を改めて策定すべきではないでしょうか。見解を伺います。
儀間規予子環境部長。
お答えいたします。
本市では1995年に那覇市水環境保全基本計画を策定し、2001年には那覇市水環境保全推進計画として改訂版を策定しておりますが、既に20年以上経過したものとなっております。昨今の県外の震災や県内における渇水危機等を考えると、井戸水や湧水などを含めた総合的な水資源を活用することの重要性について改めて認識したところであります。
本市としましては、まずは前回行った調査結果などをもとに、市内の井戸水や湧水及びその設備等の現状を把握した上で設置特性を踏まえた利用方法を考える必要があると考えております。
貴重な水資源の有効利用について庁内関係部局と協力して検討してまいります。
上原仙子議員。
どうかよろしくお願いいたします。
以上で私の質問を終わります。ありがとうございました。